軟弱土のリサイクル
建設発生土の改良は、生石灰などを用いた安定処理が行われているが、高含水比の粘性土については、改良効率に限界がある。
粒状改良土(スーパーソイル)は、高分子改良剤ソイルハードにより、土を粒状化させ、さらに生石灰を使用することによりそのまま固化させたもので、透水性の低い砂質土、高含水比の粘性土を良質の砂として再利用するものである。
1.建設発生土 土の性質は、遊離水があるか否かで大きく変わる。軟弱土は土粒子の間に遊離水が多い状態としてモデル化できる。 |
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2.ソイルハード被膜の形成 ここに、ソイルハードを微量添加し、混練すると、ソイルハードが内部の水を吸って溶解しながら、解砕された土の粒子表面を包む。 |
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3.粒状化土粒子 攪拌により土の粒子表面に均一に被覆させるため、遊離水としての性質を失わせ、疑似固定水(吸着水)として粒子表面に固定される。このため、土の性質が大きく変化する。また、被膜で保護された土は互いに付着せず、混合機により球状に造粒される。 |
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4.ソイルハードと生石灰の反応 次に、固化剤として生石灰の粉末を加えると、粒子表面に生石灰が被覆されると共に、生石灰とソイルハードが反応してソイルハードが水に溶けなくなる。 |
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5.粒状改良土(スーパーソイル) 被覆した生石灰は、水と反応して発熱しながら消石灰となるため、改良土の水分を蒸発させながら、石灰分布の高い表面から浸透しつつポゾラン反応により強度が発現する。 |
技審証第0702号 財団法人土木研究センターによる技術審査証明を受けた「建設発生土改良剤ソイルハードによる粒状改良土(スーパーソイル)」